石木ダム問題とは

長崎県民が538億円を負担する
石木ダムの建設がはじまろうとしています。

長崎県・川棚川の下流にある小さな支流、石木川にダムを作る建設計画があります。
石木ダムの総事業費は建設費と関連事業費を合わせて、合計538億円です。

現在

ダム建設後(これはイメージ画像です)

Q.どこに造るの?

長崎県東彼杵郡川棚町川原を流れる
川棚川の支流・石木川です。

Q.誰が造ろうとしているの?

長崎県と佐世保市の共同事業です。

Q.どうして造るの?

石木ダム建設の目的は、大きく2つあります。

① 佐世保市の水の確保
② 川棚川の洪水の防止

Q.佐世保市の水が足りてないの?

佐世保市の主張

ダムが完成する頃に水の需要が急激に増加し、
石木ダムを造らないと佐世保市の水が足りなくなる。

佐世保地区の1日の最大取水量・実績と市予測

専門家らの主張

1日の最大給水量が2003年以降減少中にも関わらず、2013年を機に大幅に需要が伸びるという市の主張は、ダムを造るための過大な需要予測といえる。

Q.ダムがあれば洪水は止まるの?

長崎県の主張

ダムがあれば洪水は止まるの?

専門家らの主張

ダムがあれば洪水は止まるの?

ダムの建設予定地は川棚川流域の11%しかなく、洪水防止に役立つとは言い難い。
2014年7月に長崎県知事が「河道整備が完成すれば、過去と同規模の洪水は石木ダムなしで対処できる」と明言。洪水対策は建設理由として根拠に乏しい。

石木ダム建設計画の歴史

石木ダムの建設は、今から42年前に計画されました。

1962年
長崎県が石木ダム建設を目的とした現地調査を実施、地元住民の抗議で中止
1975年10月
建設省(現国土交通省)がダムの全体計画を認可
1977年
長崎県職員や川棚町職員などが戸別訪問をはじめ、住民への説得が本格化
1982年5月
長崎県が機動隊140名を導入し、立ち入り調査を強行
2004年2月
石木ダムの家屋移転対象66戸のうち、53戸が移転に同意
2009年11月
長崎県と佐世保市が国交省九州地方整備局に事業認定を申請
2010年3月
住民による連日の阻止行動により、県が付け替え道路工事の中断を発表
2013年9月
国交省九州地方整備局が石木ダムの事業認定を告示
[事業認定 … 公共性の高い事業であることを認定すること]
2014年7月
長崎県が付け替え道路工事を着工
阻止行動をした23名に、長崎地裁が通行妨害禁止の処分を決定
2015年6月
長崎県が付け替え道路工事を5年ぶりに着手
2015年8月
長崎県が第一次収用裁決対象地4戸の一部農地を強制収用
2016年2月
住民や支援者505名によって、長崎地裁佐世保市部に「石木ダム工事差止仮処分申し立て」

石木ダムに賛成している人の主張

長崎県「石木ダム建設事業」 https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/kasen-sabo/ishiki/

長崎県 ダムだより「水のわ」 https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/kasen-sabo/ishiki/mizunowa/

佐世保市水道局「石木ダム建設事業」 https://www.city.sasebo.lg.jp/suidokyoku/suigen/kensetsujigyo.html

川棚町「石木ダムの現状・目的」 http://www.kawatana.jp/yakuba/section/25_1.html

石木ダムに反対している人の主張

石木川まもり隊 http://ishikigawa.jp/

石木ダム対策弁護団 https://ja-jp.facebook.com/ishikilawyers/

水源連/石木ダム http://suigenren.jp/damlist/dammap/ishikidam/

長崎新聞 <特集>石木ダム計画を問う http://www.nagasaki-np.co.jp/press/ishiki/index.shtml

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